本格焼酎とは？？

甲類焼酎が【新式焼酎】と呼ばれていた頃、「甲類」の方が品質が良いと誤解されることを危惧した乙類焼酎のメーカー各社が、旧大蔵省に働きかけて併記を認められた焼酎の呼び方が「本格焼酎」です。

一般的には【本格焼酎】＝【焼酎乙類】と言われていますが、正確に言うと、乙類焼酎の中の一定の条件を満たしたものを指します。

2002年11月1日に基準が強化され、以下の基準のいずれかを満たさない場合は、本格焼酎と表記することはできないのです。
（基準はわかりやすくするために一部省略などしています）

以下に掲げるアルコール含有物を【連続式蒸留機】以外の蒸留機(単式蒸留機)により蒸留したもの(水以外の物品を加えたものを除く)で、アルコール度数は45度以下のものが「本格焼酎」を名乗れます。

１．穀類又はいも類、これらのこうじ及び水を原料として発酵させたもの
２．穀類又はいも類のこうじ及び水を原料として発酵させたもの
３．清酒かす及び水を原料として発酵させたもの。清酒かす、米、米こうじ及び水を原料として発酵させたもの又は清酒かす
４．砂糖（酒税法施行令に規定するものに限る）、米こうじ及び水を原料として発酵させたもの
５．穀類又はいも類、これらのこうじ、水及び別に掲げる物品を原料として発酵させたもの（その原料中穀類及びいも類（これらのこうじを含む。）の重量の合計が水以外の原料の重量の十分の五を越えるものに限る）

１は、一般的な【米焼酎】【麦焼酎】【そば焼酎】または【芋焼酎】ですね。
２は、麹と水が原料ですから【全こうじ焼酎】です。
３は、酒粕から造る【かすとり焼酎】にあたります。
４は、奄美地方限定の【黒糖焼酎】ですね。
５は、牛乳、トマト、ゴマなどの日本各地にある独特の焼酎です。他にもいろいろありますが省略します。
なお、「焼酎乙類」の表記で良い場合は、原料にどんなものでも投入することができるそうです。

５の分類になりますが、仕込み水の一部に牛乳を使用した日本で唯一の珍しい本格焼酎を紹介します。
以前テレビでこの焼酎が紹介され大ブームに！頭に塗ると育毛の作用もあるとか．．．？